なぜZ世代には「正論」より「共感」が響くのか?Z世代が本当に求めている魔法の「共感ワード」とは

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売上を追わずに結果を出すリーダーが見つけた20の法則
Z世代ににアドバイスをするときは…(写真:takeuchi masato/PIXTA)
組織風土づくりのプロであり『売上を追わずに結果を出すリーダーが見つけた20の法則』を上梓したFiveVai CHOの加藤芳久さんのもとには、Z世代とのコミュニケーションに悩む相談が多く寄せられます。ここでは、「正論」と「共感」の視点から部下との関係をよりよくする方法をご紹介します。

一番の問題は部下との関係性

先日、製造メーカーに勤める管理職の方にお伺いした話です。

「ちょっと聞いてください。仕事中に部下が落ち込んだ表情をしていたので、気になって『落ち込んでいる暇は無いよ!元気だしていこう!』と声がけしたんですよ。そうしたら、それが嫌だったみたいで……。後から、総務の人間に『ハラスメントに気を付けてください』と注意されました。一体どうなっているんでしょうか……」

これは、部下にも大きく問題がある気がしますが、一番の問題は部下との関係性にあります。

普段から部下と関係構築が出来ていれば、嫌な気持ちになりにくいと思いますし、もしかしたら声がけをしたときに管理職の方の言い方が気に入らなかったのかもしれません。

ドイツ出身のニーチェはこんな言葉を遺しています。

「人は、言葉では無く『伝え方』に反応する」

つまり、管理職の方は「声がけをした=良いことをした」と思っているかもしれませんが、どんなにポジティブな言葉を使っていても言い方が悪ければ、相手にはネガティブな感情を抱かせてしまうのです。

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