なぜZ世代には「正論」より「共感」が響くのか?Z世代が本当に求めている魔法の「共感ワード」とは

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そのため、相手にアドバイスをするときは「関係性」と「伝え方」に気を付けるべきなのです。

なぜ、Z世代には「正論」より「共感」が響くのか?

Z世代に聴いてみたところ、SNSでいつも「いいね!」をしてくれる人が「いいね!」してくれないと不安になるそうです。「いいね!」が集まることが、自分の存在価値となり、承認欲求を満たすことになっています。

この傾向が強くなりすぎるとどうなるか? 他者に対する「依存」につながるのです。しかも、やっかいなのは本人はそれに気が付いていないことです。共感して、承認してもらうことが当たり前で、してくれないと不安になるという状態に陥っています。しかも、周囲の友人たちも同じ傾向があるため知らない間にネガティブな相互依存が始まります。

とはいえ、彼らのコミュニケーションの基本が承認してもらうことである以上、まずは、ドアノックするがごとく私たちのコミュニケーションの第一歩は承認のメッセージから始めるのが妥当といえます。

また、「タイパ」重視のZ世代の生活には常にスマートフォンが隣にあります。ちょっとした隙間時間があれば、すぐにスマートフォンをチェックするというのが当たり前の時代です。

家の中を歩いているときはもちろん、トイレに行くときも歯磨きするときもお風呂の中にさえスマートフォンを持ち込みます。移動時間ともなれば、当然のようにスマートフォンをいじります。

ちょっとした隙間と書きましたが、どれくらいちょっとした隙間かといえば3秒程度だと思います。たった3秒でもSNSをチェックして、返信することができるのです。仕事柄、人前で話す機会が多いのですが、パソコンをプロジェクターに映すためにケーブルを繋いだりすることがありますが、その僅かな隙間時間さえ、すぐにスマートフォンを触りだす方はたくさんいます。

そんな日常が常識である彼らからすれば、無駄な時間を過ごしたくないというのは至極当然の流れとも言えます。では、彼らがスマートフォンを見るのではなく、私たちを見ようとするタイミングはいつなのか? その答えは非常にシンプルです。

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