「楽で、かつ高収入な仕事に就きたい」「働くことは罰ゲーム」 若者たちがそう思ってしまう"根本原因"

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「しごとーく」の様子
「しごとーく」の様子(写真:一般社団法人エッジソン・マネジメント協会)
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労働人口が減少し、売り手市場が常態化する中、企業は「人材獲得競争に勝てなければ生き残れない」時代に突入している。これから先、若者から選ばれ続ける企業になるためには、どうすればよいのか。
若手採用・育成のコンサルタントであり、一般社団法人エッジソン・マネジメント協会の代表理事でもある樫原洋平氏の著作『エッジソン・マネジメント2.0』を再編集し、若者と企業の新しい関係性に迫る。本記事では、最近の若者の就労観についてお伝えする。

想像以上にネガティブな若者の就労観

筆者はこれまで20年以上にわたり、コンサルタントとして100社以上の新卒採用・若手育成を支援してきた。また、年間6000人を超える学生に対してキャリア教育やリーダーシップ教育を提供し、若者と直接対話を重ねている。その中で強く感じるのは、「今の採用や育成のあり方が変わらなければ、日本企業はグローバル競争で後れを取るのではないか」という危機感である。

本記事では、こうした現場での実感をもとに、現在の若者が“働くこと”に対してどのような意識を抱いているのか、その実態をお伝えする。

毎年多くの若者と接する中で驚いたことがある。それは、今時の若者は想像以上に“働くこと”に対してネガティブな認識を持っているということだ。

筆者は2016年から、早稲田大学社会科学部と連携して、大学生向けのキャリア教育プログラム「リンクシップ(LINC-SHIP)」を実施している。2021年からは、大学1・2年生に同世代の就労観――つまり「働くこと」についての意識を調査してもらい、その結果をもとに課題設定や解決策の提案をしてもらうという内容で進めている。

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