「青学のミスコンで優勝→アナウンサーの道を諦める」 元ミス青山の27歳彼女が見たミスコンの"意外な実態"
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2018年のミス青山コンテストでグランプリを獲得した田本詩織さん。“最強の肩書”を得たにもかかわらず、アナウンサーや芸能の道には進まなかった(筆者撮影)
かつて“大学の顔”として注目を集めていたミスコンが、近年「冬の時代」を迎えている。
長時間のライブ配信やSNS運用など、出場者には高い自己プロデュース力が求められ、スポンサー離れから運営する学生団体も疲弊している。ただ、その一方で、真剣に向き合い、努力してきた出場者がいるのも事実だ。
本連載では、そんなミスコンに出場した女性たちが、数年後の社会人として今どう生きているのかを取材。ミスコンに出た経験は、その後のキャリアや人間関係にどんな影響を与えたのか。その肩書とどう付き合ってきたか──「ミスコン以後」の現実を見つめていく。
大学ミスコンは時代に合わせて形態や趣旨を変えながら、今日まで生き残り続けている。
そんななかでも、大学ミスコンが「ふつうの大学生が有名になるための登竜門」としての役割を果たしていることは、今も昔も変わらない事実だ。
しかしながら、大学ミスコンに出場した人全員が、その知名度を活かした選択をするわけではない。大多数は一般企業に就職して、表舞台からは姿を消す。
では、そんな彼女たちは社会に出てから、どのような人生を歩んでいるのだろうか。もっと言えば、果たしてミスコンの経験は就活や仕事に活きているのだろうか?
今回は、2018年のミス青山コンテストでグランプリを獲得し、現在はVC(ベンチャーキャピタル)に勤務している田本詩織(たもとしおり)さんに話を聞いた。
「ミス青山」が芸能の道に進まなかった理由
北海道札幌市の出身で、大学進学で上京してきた田本さん。青山学院大学に入学したのは、都会への憧れからだった。

田本詩織さん。前後編で彼女の「ミスコンのその後」を伺いました(筆者撮影)
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