ミス慶應SFCグランプリ→IT企業→ベテランばかりのMBA→新卒では「あえて避けた」外資系コンサルへ 常に"いばらの道"を突き進む彼女の事情

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小杉さん
ミスSFCグランプリ獲得の小杉倫瑞季さん。濃いお話を聞かせてくださいました!(写真:筆者撮影)
かつて“大学の顔”として注目を集めていたミスコンが、近年「冬の時代」を迎えている。
長時間のライブ配信やSNS運用など、出場者には高い自己プロデュース力が求められ、スポンサー離れから運営する学生団体も疲弊している。ただ、その一方で、真剣に向き合い、努力してきた出場者がいるのも事実だ。
本連載では、そんなミスコンに出場した女性たちが、数年後の社会人として今どう生きているのかを取材。ミスコンに出た経験は、その後のキャリアや人間関係にどんな影響を与えたのか。その肩書とどう付き合ってきたか──「ミスコン以後」の現実を見つめていく。

一般的に「アナウンサー・芸能界への登竜門」とされやすいミスコンだが、実際は芸能の世界ではない一般企業に進む人が多い。2019年のミス慶應SFCコンテスト(通称:ミスSFC)でグランプリに輝いた小杉倫瑞季(みずき)さんもそのひとりだ。

インタビュー前編では、ミスコンに出たきっかけ、ミスコン出場時の大きな苦労、ゼミでの経験からIT企業へ就職を決めたという話をしてもらった。

後編では、小杉さんの大学卒業後のキャリアに焦点を当てる。新卒で入ったIT企業を約1年で退職して慶應義塾大学大学院でMBA(経営学修士)を取得した背景、そこから新卒では「あえて避けた」コンサルティング企業に転職した理由とは──。

自分の意思で大学院に進むも、周囲との“差”に悩む日々

新卒で入ったSaaSを提供するIT企業に1年務めて退職し、慶應の大学院へ進んだ小杉さんだが、実は大学院への進学は大学時代から考えていたという。

「MBAは『30歳までに取れたらいいな』と考えていました。やっぱり私は根本的に探究心が強い人間なので、大学院に入って、ひとつの会社に所属しているだけでは見えない世界を知りたかったんです」

一方で、2年間の通学が必要な大学院に進むとなれば、社会人としてのキャリアを止めることにもなる。自分の好奇心だけでなく、大学院に行く意味や自身の状況などさまざまな事象を天秤にかけ、最終的にはMBA進学を選択。入学試験として課された数千字のエッセイと面接をパスし、晴れて慶應の大学院に入学した。

小杉さん
行き当たりばったりでなく、きちんと考えたうえで大きな選択を行っているところが立派だ(写真:筆者撮影)
【秘蔵写真】撮り下ろしカット多数、ミスコン優勝時の美しすぎる純白ウェディングドレス姿や慶應MBA卒業時のショットも限定公開!
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