ガラパゴスゾウガメを「弁当」扱い、庭の昆虫を食べる 実は悪食王の《科学者ダーウィン》…因果応報な死の原因とは
ダーウィンの研究は食欲が支えた?
ダーウィンは科学者だったがヴィクトリア時代の人間でもあった。壁紙にヒ素が使われ、赤ん坊がむずかればアヘンを吸わせるような世界に生きていた。それに比べたら、ちょっとした「ゲテモノ食い」くらい、かわいいものではないか。
メンフクロウの味わいを、ダーウィンは「表現しがたい」と表現した。サギの一種のヨシゴイもタカも、リスをはじめとするさまざまな齧歯類も胃袋に収めた。これらすべてを、ケンブリッジ大学在学中に食べた。
幼いころから、ダーウィンは、庭で昆虫を探しては食べていた。ボンバルディアカブトムシをつかまえたのに食べる前に逃げられ、がっかりしたこともある。
「未知の動植物を探して分類する」のが仕事になる前でさえこの調子だったのだ。南半球を2年かけてまわるビーグル号に乗りこんだダーウィンがどれほどの珍味に舌鼓を打ったのかは、推して知るべし。

















