ガラパゴスゾウガメを「弁当」扱い、庭の昆虫を食べる 実は悪食王の《科学者ダーウィン》…因果応報な死の原因とは

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天才たちのしくじり
ダーウィンは、メンフクロウの味わいを「表現しがたい」と表現した(写真:asante photo/PIXTA)
ダーウィンといえば進化論。いろいろな動物を研究したんだろうなと想像しますが、実はいろいろな動物を「食べていた」のをご存じですか? 最近では、その悪食趣味のせいで死んだのではないかという疑いまであるそうです。
イングランド在住の数学博士ケイティー・スポルディング氏が執筆した『天才たちのしくじり』より一部抜粋・再構成のうえ、ダーウィンの意外な食のエピソードの数々について紹介します。

ダーウィンの研究は食欲が支えた?

ダーウィンは科学者だったがヴィクトリア時代の人間でもあった。壁紙にヒ素が使われ、赤ん坊がむずかればアヘンを吸わせるような世界に生きていた。それに比べたら、ちょっとした「ゲテモノ食い」くらい、かわいいものではないか。

メンフクロウの味わいを、ダーウィンは「表現しがたい」と表現した。サギの一種のヨシゴイもタカも、リスをはじめとするさまざまな齧歯類も胃袋に収めた。これらすべてを、ケンブリッジ大学在学中に食べた。

幼いころから、ダーウィンは、庭で昆虫を探しては食べていた。ボンバルディアカブトムシをつかまえたのに食べる前に逃げられ、がっかりしたこともある。

「未知の動植物を探して分類する」のが仕事になる前でさえこの調子だったのだ。南半球を2年かけてまわるビーグル号に乗りこんだダーウィンがどれほどの珍味に舌鼓を打ったのかは、推して知るべし。

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