生肉を「よかれと思って」子犬に与えた主人の後悔 ビーグル犬の体内で起きていた「悲しい変化」

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子犬のビーグル
生後4カ月で亡くなったビーグルの病理解剖。胸が痛む最期が明らかになりました(写真:Mikhail/PIXTA)
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みなさんは「獣医病理医」と聞いて、どのようなイメージを持たれるでしょうか。
獣医病理医の中村進一さんが専門にしているのは、動物の体から採ってきた細胞や組織を調べて、「病(やまい)」の「理(ことわり)」を究明すること。要は「なぜ病気になったのか、どうやって死んだのか」を調べることを生業としています。
そんな中村さんの著書『死んだ動物の体の中で起こっていたこと』(ブックマン社)から、動物の生と死をめぐるエピソードを3回に渡って紹介します。

若いのに骨があちこち曲がって

生後4カ月のビーグルの病理解剖を依頼されました。大きなたれ耳が特徴的な比較的小型の猟犬で、スヌーピーのモデルとしても有名な犬種です。

遺体を持って来られた飼い主さんは、「まだ若いのに骨があちこち曲がってたんだよね。足もひきずっていてさ。先天異常だったと思うんだけど……」と言います。

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