「国衆は強く、甲斐は災害続きで収穫が不安定」絶望的な境遇の武田信玄が愛読した意外な実用書!《大河ドラマ『豊臣兄弟!』で注目》

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武田信玄像(写真:ともてぃ / PIXTA)
武田信玄像(写真:ともてぃ / PIXTA)
NHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』の放送がスタートし、好評を博している。豊臣秀吉の弟・豊臣秀長を主人公に据えながら、織田信長や徳川家康といった戦国時代のキーパーソンたちが、それぞれ「らしさ」を発揮している。
今後、注目される一人が、信長に立ちはだかる甲斐の虎「武田信玄」である。軍略に長けた信玄は、「風林火山」の旗印を掲げた最強の騎馬隊を率いて、連戦連勝を飾った。そんな知将・信玄がことさら重視したのが「読書」である。果たして、信玄はどんな本を読み、どんなふうに活用したのだろうか。著述家の真山知幸氏の新著『本を読む人だけが、“自分の壁”を突破できる』から一部抜粋・再構成し、信玄の意外な愛読書を紐解く。
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問題解決のために信玄が読んだ兵法書

仕事やプライベートで、今の自分では対応できない課題と直面したとき、あるいは、そんなときに備えて、本や雑誌は役に立つ。

今ならば、まずはネットで記事を検索したり、動画を観たりする人が多いかもしれない。

それでも体系的に一つのテーマについて、確かな知識を得たいならば、やはりそれなりにまとまった活字媒体が重宝される。

「甲斐の虎」と呼ばれた武田信玄も、戦乱の世を生き抜くためにたびたび読書をしたようだ。信玄が掲げた軍旗に書かれていた「風林火山」のフレーズは、孫子の『兵法』にある次の句を略したものだ。

疾如風(疾〔はや〕きこと風の如く)
徐如林(徐〔しず〕かなること林の如く)
侵掠如火(侵〔おか〕し掠〔かす)めること火の如く)
不動如山(動かざること山の如し)

孫子の『兵法』は、紀元前500年代の中国・春秋時代に活躍した兵法家・孫武が記したとされる世界最古の兵法書である。しかし、兵法書でありながら「どのように戦って勝つか」ということが書かれているわけではない。

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