人間とコウモリ「意外な共通点」から覚える親近感 一見すると哺乳類とはかけ離れた印象を持つが
人間と同じタイプの子宮をもつサル
日本では、サルといえばニホンザルの知名度が群を抜いて高い。サル目は霊長目とも呼ばれ、チンパンジーや森の人と呼ばれるオランウータン、ゴリラなどの類人猿のほか、私たち人間も霊長目である。霊長目のメスも、体内に子宮や胎盤をもち、子どもを育てる。
人間以外のサル目の多くは、主に熱帯から亜熱帯に生息する。ニホンザルのように雪の降る寒い地で暮らしている種は、じつはとても珍しい。生息地として有名な青森県下北半島は、サル目の生息域の北限にあたるため、ニホンザルの生態を解明することは、世界的にも重要なポイントとなっている。
サル目の生活様式は、種によってさまざまである。ニホンザルを含む多くのサルは複数のオスとメスで1つの群れをつくって暮らす。その他では、オランウータンのように母子以外は基本的に単独で行動する種や、ゴリラのように一夫多妻で群れをつくる種、一夫一妻様式で生活するテナガザルのような種も存在する。
また、チンパンジーは、ニホンザルと同様に基本的に複数のオスとメスで群れをつくるが、数頭または単独で行動する時間も長い。これはエサの奪い合いを防ぐためと考えられている。
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