「青学のミスコンで優勝→アナウンサーの道を諦める」 元ミス青山の27歳彼女が見たミスコンの"意外な実態"

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「高校時代は漠然と都会への憧れがあって、『大学は絶対に東京に行きたい!』って思ってました。そのなかでも、青学のある表参道はトップレベルの都会だと思っていたので、『青学に行きたい!』って思って青学を受験しました」

そして、青学に合格した田本さんは、授業後にアルバイトに行ったり、友達と遊んだりと、「ずっと遊んでた」と本人が語るほど充実した日々を過ごした。

ここまではよくある大学生の話だ。しかし、田本さんは3年次に「ミス青山に出る」という決断を下し、グランプリを獲得した。

田本詩織さん ミスコン
ミス青山に輝いた時の田本さん(写真:本人提供)

ミス青山コンテストは今年で50周年を迎える歴史のある大学ミスコンだ。滝川クリステルさんや田中みな実さん、山本里菜さん、山賀琴子さん、新田さちかさんなど、アナウンサーやタレントを数多く輩出しており、その規模や知名度から「日本一の大学ミスコン」とも言われている。

さらに、田本さんが出場した2018年は、「書類の時点で1000人以上の応募があった」そう。田本さんは、そのなかからファイナリストに選ばれ、さらにはグランプリも獲得したのだから、「日本一の女子大生」と言っても過言ではないだろう。

しかし、そんな“最強の肩書”を得たにもかかわらず、田本さんはアナウンサーや芸能の道には進まなかった。それはなぜか。

「アナウンサーや芸能界に行かなかったのは、ミスコンを経験して自分に合わないと思ったからですね」

複雑化してきている現代のミスコン

そもそも田本さんは、アナウンサーや芸能界に憧れがあってミスコンに出たわけではないと言う。

ミスコン時の田本さん
ミスコン活動では、イベント出演なども多くあったという(写真:本人提供)

「ミスコンに出たきっかけは、ミスコンの運営団体に所属している友達から誘われたからです。芸能の道には少し興味はありましたが、どちらかと言えば『ミスコンに出て就活のガクチカを作れればいいな』ぐらいに思ってはいました」

そして、「少し興味があった」芸能やアナウンサーの選択肢は、ミスコン活動を経験したことでなくなっていった。

「出る前は知らなかったんですけど、ミスコン活動中はミスコンのイベントや撮影がほぼ毎週のように入っていたんです。加えて、SNSやライブ配信もコンテストの審査対象だったので、『こんなにやることたくさんあるの!?』って、単純にびっくりしました(笑)。

しかも、やっぱり“ミスコン”という枠組みである以上、ファイナリスト同士で競わなくちゃいけないんですよね。けど、たった6人で競うだけでも大変だったのに、これでもし芸能界に行ってしまったら何十万という人たちと競わなくちゃいけなくなる。

しかも、競う相手はみんな私よりも華がある人ばかりで、『そんな人たちと競って勝てるのか』って考えたときに、『私には無理だな』って思っちゃいましたね」

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