職場でパワハラする人は何を考えているのか?「仕事のできる上司」が暴走する事情

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職場トラブルを解決するカギは?(写真:Taka/PIXTA)
社員に急に辞められた、何を言っても響かない、指摘したら逆ギレされた……。
こうしたトラブルは中小企業経営者・管理職の頭を悩ませますが、その原因は、実は「社員の話を聴いていないこと」にあるのかもしれません。
数多くの職場トラブルを解決へ導いてきた特定社会保険労務士、濱本志帆氏は「職場のトラブルは話を聴くだけで8割解決できる」といいます。
そこで本記事では、同氏の著書『リーダーの傾聴』を抜粋・再構成し、社員が不満を溜めていく背景やその解決方法をお伝えします。

上司のパワハラ行為はなぜ起こるのか

パワハラ行為に及んだ上司には、一体どのような事情があったのでしょうか?

ここでは、ある一つの可能性を考えてみます。

まず、大前提として、上司も職場にいる一個人です。

労働を提供して、その対価として賃金を貰っています。

これは労働契約の基本的な構造です。

しかし、「労働」と一口に言っても、当然そこには個人がこれまでの人生で培ってきたバックボーンがあります。

例えば、経験、学識、テクニック、能力。

「自分はこれが得意だ」と自覚している領域もあれば、無意識のうちに職場でのふるまいに投影されている職業観などもあるかもしれません。

また、受け取る対価は金銭だけではありません。

地位、権力、賞賛、達成感、充実感。そういった「承認」や「ステータス」も仕事で得られる対価の一つです。

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