職場でパワハラする人は何を考えているのか?「仕事のできる上司」が暴走する事情
例えば、ごはんを作った人が食べた人から「おいしいね」と言われると嬉しくなり、「またおいしいごはんを作ろう」と思うのと同じことです。
ごはんを作った人にとってはその言葉がご褒美であり、報酬です。
パワハラ行為者には「仕事のできる人」が多い?
ここに、ある上司Aさんがいます。
彼は、現在の自分の地位を「これまで多くの苦労を経験した結果である」と自負しています。
そのため、一緒に働く仲間には自分の成功体験を共有したいし、何なら部下にも同じ喜びを知ってほしいし、そうして後進が成長してくれたらこんなに嬉しいことはないと思っています。
それがAさんにとっての「報酬」でした。
しかし、実際のところ、仕事との関わり方は人それぞれです。
誰もがAさんのように仕事に強い動機付けを持っているわけではありません。
多様性は、企業秩序の範囲内で許容されるべきです。
特に最近はワークライフバランスに価値観がシフトして、「仕事一筋」という上司像は、必ずしも好意的に受け入れられるわけではありません。
彼の経験値によって到達した職業観に共鳴しない部下もいるでしょう。
すると、自分に共感してくれない部下から、上司は報酬を貰うことができません。



















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