職場でパワハラする人は何を考えているのか?「仕事のできる上司」が暴走する事情
Aさんからすれば、「部下に問題があるんだ」というスタンスで責め続けますが、そもそもは、期待がすれ違って上司の側も傷ついていたことが出発点です。
そうであるなら、Aさんも報酬を求めていただけ、部下も上司も自己中心的なのはお互いさまと考えることができます。
この場合の「報酬」は個人の主観で設定されたものです。
その報酬に結びつけたいがための言動は業務上の必要性を超えており、また上司にはそれを可能にする立場の優位性があるだけに、パワハラと呼ばれても仕方がない状況といえるのではないでしょうか。
「あのとき、本当は何を求めていたんだろう?」
パワハラ行為者が経営者の場合も同様です。
経営者は賃金を貰うわけではありませんが、内面の報酬を求めていない人はいないと思います。
これを読んで、もし思い当たることがあるなら、「あのとき、本当は何を求めていたんだろう?」と、自分に問い直してみることは、今後の関わり方を変えるきっかけになるはずです。
パワハラ上司にならないためには、価値観の違う部下には、これまで期待していた報酬は諦めて、もう少し別の報酬を見いだすことはできないでしょうか。
ただし、ここで「諦めた」だけでは、部下を見捨てたように見えて、これも形を変えたパワハラとなりかねません。
部下の価値観に目を向け、企業秩序を維持しながら許容できる範囲で尊重するなら、人材活用の可能性が広がると考えられます。
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