「いい人」のはずが「都合のいい人」になっている訳 「よかれと思って」が他人には迷惑になることも

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激務
じつは「いい人」の正体は、他人から見て「都合のいい人」である場合があります(写真:ペイレスイメージズ1(モデル)/PIXTA)
「早く、早く」「負けるな、負けるな」──。
時間に追われ、人に急かされて、いつも頑張ってしまっている自分。しんどいのに、人を蹴落としてでも「私が、私が」と前に出ていかなければ、まわりから取り残されそうでこわい。ぎすぎすした世の中に、生きづらさを感じている人が増えています。
「思い切って、ゆずってみるとうまくいきますよ」と言うのは、禅僧の枡野俊明氏です。人を蹴落とすのではなく、人にゆずることで人生は好転する──。いったいどういうことか、氏の新刊『迷ったら、ゆずってみるとうまくいく』をもとに3回にわたり解説します。

自分ができるのだから相手もできるはず

「なんで、こんなこともできないんだ!」

「そんなこともわからないの?」

「なぜ、そうなっちゃうんだ!?」

今どき、そんな言葉で部下を罵倒する上司は、パワハラで即アウトです。

しかし、「えっ、これにそんなに時間がかかるの?」、「こういうことじゃないんだよなぁ」などと、パワハラ・グレーゾーンの言葉で部下に注意をうながす上司は多いのではないでしょうか。

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