「いい人」のはずが「都合のいい人」になっている訳 「よかれと思って」が他人には迷惑になることも

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「だったらパソコンを持って会議室に来い。教えてやるから」

そんな上司の言葉を引き出せたら、こっちのものです。部下を叱るだけでなく、部下を成長させるのが上司の仕事なのですから。

そして上司も、「自分ができることは誰でもできる」と思うのは間違いだったということに気づいてくれるでしょう。

人に悪く思われたくない

あなたは「いい人」でいたいですか──。

おそらく大多数の人は、YESと答えるでしょう。誰からも慕われるいい人でいたいのは、皆さん共通するところだと思います。

では「いい人」とはどんな人でしょうか。一般的には「好感の持てる人」、「気質のいい人」、「性格や人となりの好ましい人」といえるでしょう。

具体的にいえば、「いつも相手の立場に立ってものごとを考えられる」、「相手を思いやる気持ちがある」、「人に優しく接することができる」、「悪口を言わない」、「笑顔で接してくれる」などなど。こんな人は、たしかに「いい人」です。

しかし、ほんとうに人のためを思ってではなく、人に悪く思われたくないから「いい人」を演じている“なんちゃっていい人”が多数を占めている気がします。

人に悪く思われるとストレスが増します。だから、それを避けるために“なんちゃっていい人”でいることで、自己防衛しているのかもしれません。

断れるのがほんとうの「いい人」

じつは「いい人」の正体は、他人から見て「都合のいい人」である場合があります。いや、そのほうが多いかもしれません。

「都合のいい人」の好例は、頼むとなんでもやってくれる人です。

たとえ自分の仕事が手一杯でも、「お願い! これ遅れちゃってて、手伝って」と懇願されれば、「わかりました」と手伝ってあげます。「あの人、私がこんなに困っているのに助けてくれなかった」と悪く思われたくないからです。

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