そのような上司は、「自分ができるんだから相手もできるはず」と思う人です。だから部下ができないことにイライラして、ストレスを感じてしまうのです。
そもそも、自分ができることは他人も同じようにできると思うところに、大きな落とし穴があります。部下が仕事ができないのは、誰のせいでしょうか?
それは部下のせいだけではありません。上司のマネジメント能力のなさが、大きな原因かもしれません。
相手の表面的なところしか見ていない
人の能力は十人十色であり、それぞれに得手不得手があります。それを認識して業務を振り分け、チーム力をアップさせるのが上司の本来の仕事です。
部下が得意とする分野では、その能力を伸ばし、不得手な分野ではしっかりアドバイスやフォローをしてステップアップさせるのがポイントです。それがひいては企業の成長につながります。
そのコントロールができるのがよい上司です。
「自分ができるんだから相手もできるはず」と思う上司は、部下の表面的なことしか見ていないのでしょう。
「こんなこともできないのか!」と言われたら、部下はどう感じるか──。頭に浮かんだ言葉をそのまま口にするのではなく、相手の立場になって、相手に心を寄せて、その言葉がどう受けとめられるかを考えてみましょう。
できないときは素直に教えを乞う
一方、部下の立場からすれば、自分のスキル不足でチームの足を引っぱってしまうのはつらいですね。そのうえ、上司からきつく叱咤されれば、いたたまれない気持ちにもなるでしょう。
あえて言います。そんなときは開き直ってください。
「こんなこともできないのか!」
叱咤されたら、シュンとならずに、「申しわけありません。やり方を教えてください!」とカラ元気を出して、教えを乞うのです。できない自分を認めて開き直ってしまえば、案外ものごとは好転するものです。
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