周りから「魅力的」と思われる人が日々している事 好かれたいと思うほど嫌われてしまう禅的理由

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人づきあいで自分を“盛る”のは、かえって自分を苦しめることになります。「ありのままの自分」でいることで、自身の未熟さを自覚し、成長できるのです(写真:zon/PIXTA)
「早く、早く」「負けるな、負けるな」──。
時間に追われ、人に急かされて、いつも頑張ってしまっている自分。しんどいのに、人を蹴落としてでも「私が、私が」と前に出ていかなければ、まわりから取り残されそうでこわい。ぎすぎすした世の中に、生きづらさを感じている人が増えています。
「思い切って、ゆずってみるとうまくいきますよ」と言うのは、禅僧の枡野俊明氏です。人を蹴落とすのではなく、人にゆずることで人生は好転する──。いったいどういうことか、氏の新刊『迷ったら、ゆずってみるとうまくいく』をもとに3回にわたり解説します。

「よく思われたい」と思わない

人からよく見られたい、いい人だと思われたい、という気持ちは誰にでもあります。そして、好意を寄せている人から好かれたいという、プライベートな感情もあると思います。

禅の教えには、このようにしたら人から好かれるという、具体的な“モテる秘訣”はありません。しかし私は、禅が教えてくれる生活習慣や所作を身につければ、必然的に人から愛されるようになると思っています。

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