結局どれもうまくいかなくなる…「ながらスマホ」する人は仕事ができない本質理由

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(写真:Fast&Slow/PIXTA)
目の前の作業をこなしていても、頭の中ではまったく別のことを考えてしまう……。そんな「ながら」の日々が当たり前になっていると、ふとしたとき、自分の本当の感情がどこにあるのか、わからなくなることがあります。いつも忙しく過ぎる日々のなかで、私たちはどうすれば本当の意味で、自分の感情と丁寧に向き合えるのでしょうか。
そんなときにそっと寄り添い、「感じること」「受け入れること」のあり方を示してくれる禅の教えを解説した、禅僧で庭園デザイナーでもある枡野俊明さんの著書『感情に振りまわされない—禅の教え42 気にしないコツ』より一部抜粋・再構成してお届けします。

仕事の効率を高める〝禅の修行方式〟

行住坐臥(ぎょうじゅうざが)
「行住坐臥」とは「行く」「止まる」「座る」「横になる」の4つの動作のこと。日常のあらゆる立ち居振る舞いを意味する。禅では、そのすべてが修行である。

禅の修行といえば、真っ先に思い浮かべるのは坐禅ですが、禅の教えはそれだけにとどまりません。実は、坐禅や読経はもちろん、寝ること、起きること、顔を洗うこと、食事をすること、掃除などの日常的な作業に至るまで、すべてが修行と捉えます。

坐禅に真剣に取り組むことと同じように、食事作法を疎かにしてはいけない。慌ただしく食べるのではなく、一口一口を大切にし、感謝の気持ちを込めて食べることで、心の静けさを養えるのです。禅では、日常の当たり前の行動を丁寧に行います。

忙しい現代人は、どうしてもこの真逆の行動をしてしまいます。「テレビを見ながら」「スマホを見ながら」「ゲームをしながら」などのながら作業。
その結果、食事をしている最中でも、心が散漫になり、食事そのものに集中できません。せっかくの食事が、ただの「エネルギー補充」になってしまう。本来、食事は心と身体を養う大切な時間であるはずなのに、その価値を十分に味わえていないのです。

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