「チャンスは自らの手でつかむ」は幻想?必要なのは「巻き込まれる力」だった――仕事を選ぶ人より選ばない人のほうが成功する訳

チャンスを引き寄せ、成功するために必要な「巻き込まれ力」とは?(写真: Elnur/PIXTA)
多くのビジネス書が「自らチャンスをつかみ取れ」「積極的に周りを巻き込め」と説いているが、本当に成功する人は少し違う。
数多くの成功者と仕事をともにしてきたマーケティング戦略プランナーの大嶋慶氏は、成功者は20代の頃、次々と起こる予期せぬ波に上手に「巻き込まれる」ことでチャンスを引き寄せていたと語る。
本稿では『できる20代は知っている 一流の「巻き込まれ力」』から、「巻き込まれ力」という“戦略的受動性”が、いかに現代のビジネスパーソンにとって必要なスキルなのかを紹介していく(全3回の1回目)。
変化の激しい現代において、私たちは日々、想定外の出来事や新たな課題に直面します。そんななかで、すべてを自分の力でコントロールしようとすれば、すぐに限界が来てしまうでしょう。ここで真価を発揮するのが「巻き込まれ力」です。
これは、単に受け身になることではありません。目の前に現れた予期せぬ波をチャンスと捉え、臆することなくその波に乗ってみる「戦略的受動性」を意味します。
本稿では、そんな「巻き込まれ力」を磨くと、ビジネス人生がうまくいく理由の一部を紹介していきます。
チャンスを逃さない人の本質
「誰にでもチャンスは訪れているはず。これがチャンスだって思うか思わないか」(デヴィ夫人)
「『チャンスがきたらやろう』じゃなくて『チャンスがくるためにやろう』」(吉岡秀人)
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