【東洋経済オンラインで2023年5月20日に公開した記事の再配信です】
「メイド喫茶の客の一言」でアイドルの世界へ
活動拠点の名古屋と出身地の大阪、さらに東京、北陸を中心にライブ出演をこなすまりえ(41)さんがステージで歌い始めたのは、26歳だった。
ちなみに、名前に続く数字が示すのは、自身の年齢。
大阪に住んでいた当時「写真店や工場、パチンコ店、ケータイキャリアのキャンペーンガール」などを渡り歩いていたが、ふと友人にすすめられた「メイド喫茶」のアルバイトが転機に。
「ご主人さま」と呼ばれる客のひとりから「アイドルは誰でもなれるし、ステージにも立てる」と教わった。
初ステージは2008年3月14日で、今も「日付けははっきり覚えている」という。ただ当初、アイドルに興味はなかった。
もともと関心が強かったのは、「アニメやゲームといった2次元の世界」で、リアルな「3次元」の世界は未知。
それでも、まりえ(41)さんの中には「歌いたい」と願う強い気持ち、そして、自身では「うぬぼれ」だったとはにかむ「ほかの人より歌がうまい」という根拠のない自信があった。
かくして立ったステージで歌える環境を、当初は「趣味」として楽しんでいた。
しかし次第に、客席の「ファンの楽しんでいる姿を見る」のが「ストレス発散」へと変化。気がつけば「やりがい」となり、アイドルが「天職」となっていった。
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