「"自己犠牲"多いアイドルを10年」引退後の本音 彩瀬千聖「これから自分のために生きる」の真意

✎ 1〜 ✎ 42 ✎ 43 ✎ 44 ✎ 45
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
彩瀬千聖
引退ライブには多くのファンが駆け付け華やかに幕を閉じた(写真提供:カビー(CubbyPhoto))
この記事の画像を見る(17枚)
「ライブアイドルとは何なのか」。この答えはさまざまあるだろう。
今回はライブアイドルとして、主に都内のライブハウスを中心に活動を行ってきた彩瀬千聖が、活動10年の節目を迎えて引退。引退3カ月後、今の心境と当時の想いを伺った。
激動のライブアイドル界を10年というだけでも凄いことなのだが、引退ライブをきちんと行って去るということも稀であり、まさにライブアイドルを全うしたアイドルである。
その彼女の言葉は、1つひとつが経験に裏打ちされた強さがあった。
*この記事の続き:「私も一緒に辞めようかな」7年目アイドルの本音

最高にアイドルをやり切りました! 自分でも頑張ったなと思います。ファンの方はもちろん、本当にこの10年間、いろんな方に支えられてやってこられました。改めてありがとうございます!」

引退後のインタビューにこう答えた彩瀬千聖の笑顔は、いまだアイドルスマイルそのものだった。だが、そこには「本当にやり切った」という清々しい想いが見て取れた。

ライブアイドルとして10年。見事に走り切ったといっていいだろう。そして、加えてこうも話してくれた。

「もう、たくさん自分を犠牲にしてアイドルをしてきたので、これからは自分のために生きたいですね」

自己犠牲。彩瀬が現役アイドルであれば絶対に口にしない言葉である。自らの引退、もうアイドルではないことを確かめるようにそう語った。

他に類を見ない「ライブアイドルとしての引退ライブ」

2024年3月23日、横浜にあるライブハウス「1000 CLUB」にて彩瀬千聖は自身の引退ライブを行い、10年にわたるライブアイドル人生に幕を閉じた。

ライブアイドル個人としては、これまでに類を見ない規模感の引退イベントとなり、彩瀬を知る多くのファンが詰めかけていた。

筆者自身も長くライブアイドルを取材し観てきているが、このような形できちんと引退できるライブアイドルは本当にごくわずかであり、しかも10年という節目での引退は見たことがなく、規模、内容ともに素晴らしいものだった。

次ページ次は自分のために
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【動物研究家】パンク町田に密着し、知られざる一面に迫る
【動物研究家】パンク町田に密着し、知られざる一面に迫る
作家・角田光代と考える、激動の時代に「物語」が果たす役割
作家・角田光代と考える、激動の時代に「物語」が果たす役割
作家・角田光代と考える、『源氏物語』が現代人に語りかけるもの
作家・角田光代と考える、『源氏物語』が現代人に語りかけるもの
広告収入減に株主の圧力増大、テレビ局が直面する生存競争
広告収入減に株主の圧力増大、テレビ局が直面する生存競争
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT