「チャンスは自らの手でつかむ」は幻想?必要なのは「巻き込まれる力」だった――仕事を選ぶ人より選ばない人のほうが成功する訳
スタンフォード大学のジョン・D・クランボルツ教授が発表した「計画的偶発性理論」によれば、「個人のキャリアの8割は、予想していなかった偶然の出来事によって決まる」といわれています。
あなたはいかがでしょうか。振り返ってみると、じつはほとんどが偶然で、そこにちょっとの必然が積み重なり、今の自分がある、といえるのではないでしょうか。
今の会社に入社したこと。
今の部署に配属されたこと。
今の先輩や上司に出合ったこと。
今の仕事に携わることになったこと。
人生はあらゆる「偶然」の連続です。それを無理やり「必然」に変えようとしても、うまくはいきません。偶然に上手に巻き込まれていくほうが、賢い生き方の選択だと思いませんか。
一流は、花を咲かせる場所を選ばない
「今やっている仕事があまり好きではない」
そういう人もいるかもしれません。
だからといって適当にこなしてしまったり、いいかげんに取り組んでしまったりすると、チャンスは遠ざかっていき、さらにやる気を失うという負のスパイラルに陥ってしまいます。
今いる場所で与えられた仕事に誠実に向き合い、目の前の仕事に一生懸命取り組むほうが、長期的に見たときに、自分のキャリアによい結果をもたらす可能性が高いのではないでしょうか。
一流になる人は、どんな場所でも全力で花を咲かせようとします。
日当たりの悪い場所でも、水が足りない場所でも、あきらめません。だからこそ、何かのきっかけで場所が変わったときに、誰よりも大きな花を咲かせることができるのです。
そして、繰り返しにはなりますが、社内にはそんな誠実な姿を見てくれている人が必ずいます。やりがいのある機会を与えてくれたり、周囲の反対があっても引き上げてくれたりするような、咲く場所が変わるきっかけを与えてくれる人です。
そんな「社内パトロン」を手に入れるためには、「こいつは見所があるぞ」「こいつに任せてみたい」と感じさせることが不可欠です。
だから、「ちょっと嫌かも、苦手かも」と思うような仕事であっても、とにかく自分ができる範囲で、全力で取り組み、最後まで巻き込まれる。「パトロン」が社内に現れてくれるまでは、がんばってみる。
そういう姿勢が何よりも大事だと思います。
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