「自分の身は自分で守らないといけない」新卒入社3カ月で退職代行を使った彼女の"その後"

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退職代行サービス業者とはLINEでやりとりをしていた(写真:筆者撮影)
社会的に注目を集める「退職代行サービス」。ゴールデンウィーク明けには、新卒社員などから多くの依頼が殺到したと報じられた。「仕事をすぐ辞める“責任感のない若者”」――そんな印象で語られがちな退職代行だが、ハラスメントやメンタル不調で追い詰められた人には文字どおり命綱になるケースもある。
退職代行業者を介した宣伝的な情報発信を除くと、利用者自身の声は意外と少ない。本連載では、退職代行サービスで会社を辞めてから一定期間が経過した当事者に取材。なぜ退職代行を利用するに至ったのか、その後の人生やキャリアをどのように切り拓いているのか掘り下げる。
本記事は後編です。前編:『「会社のトイレで泣いていました…」新卒入社3カ月で退職代行を利用した彼女の決断』

涙が止まらなくなった

人文系の大学院を修了した後に大手企業のグループ会社に就職した瑠奈さん。上司から飲み会で体型のことを揶揄されるなどしているうちに涙が止まらなくなった。

ある日、自宅でも涙が止まらない娘を見た母親は退職を勧めた。

「もう会社に行かなくてもいいよ。いま話題になっている退職代行を使って辞めたら?」

しかし、母親からの言葉を受けた当初、瑠奈さんは会社を辞めることには抵抗があった。

「『入社した会社を短期間で辞めるのは社会人としてどうなんだろう?』と疑問に思っていたんですよ。それに退職代行なんて利用したら上司に何て怒られるかわからないですし……」

本連載では、取材にご協力いただける方を募集しています(首都圏にお住まいの場合は対面またはオンライン、首都圏以外の方はオンラインでの取材となります。また仮名での掲載、顔写真撮影なしでも可能で、プライバシーには配慮いたします)。ご協力いただける方はこちらのフォームからご応募ください。
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