たまった《脳の疲労》を解消! カギを握るのは「積極的休息」と「消極的休息」の上手な使い分けだった

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自律神経を整える「2つの休息法」について解説します(写真:eizan/PIXTA)
デジタル化の進行によって「脳の疲労」がたまりやすくなった現代社会。脳神経外科医の菅原道仁氏は、自律神経を整えるためには「適切な休息法」を取り入れることが必要だと指摘します。
そこで本稿では、菅原氏の著書『働きすぎで休むのが下手な人のための 休息する技術』から一部を抜粋・編集する形で、体に軽い負荷をかけて新陳代謝を促す「アクティブレスト(積極的休息)」と、体を横にするなどして気力・体力をリカバリーする「パッシブレスト(消極的休息)」の概要を解説します。

2つの自律神経の「暴走」が脳を疲れさせる

心身がアクティブだったり、緊張したりしているときに優位に働く交感神経と、リラックスしたり、穏やかな気持ちでいたりするときに優位に働く副交感神経。両者のバランスがとれている状態が望ましいのですが、つねにフィフティフィフティの関係であることがベストというわけではありません。

仕事やスポーツに集中して取り組んでいるときは交感神経が活発であるべきですし、入浴中や就寝中は副交感神経が主導権を握ってくれていないと困ります。

問題があるのは、いずれか一方が優位な状態になったままだったり、どちらの働きも極端に弱くなった状態が続いたり、本来であれば一方が優位であるべき状況にもかかわらず、もう一方が逆に活発になってしまっていたりすることです。

自律神経の暴走――そのように表現してもいいでしょう。自律神経が暴走してしまうと、脳の疲労は加速度的に増していきます。脳が自律神経の乱れを整え、正常な状態に戻そうとして、多くの労力を費やすことになるからです。

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