たまった《脳の疲労》を解消! カギを握るのは「積極的休息」と「消極的休息」の上手な使い分けだった
その近道となるのは、自律神経の疲れをリセットする技術を身につけることですが、それ以前に大前提として意識していただきたいのは、毎日規則正しい生活を送ることです。
人間の体には、朝起きて、日中に活動し、夜眠るという24時間サイクルの動きを求める、サーカディアンリズムという体内時計が備わっています。朝になると目を覚まし、夜になると眠くなるのは、これがあるためです。
夜勤のある人や、深夜営業の店にお勤めの人などを除けば、できるだけこのリズムを崩さないことが望ましいといえます。なぜなら、サーカディアンリズムに反するような生活を送ると、たちまち自律神経が乱れてしまうからです。
十分な睡眠時間を確保し、朝になったら起床し、1日3食、バランスのとれた食事をし、できれば適度な運動も挟み、入浴によって心身をリラックスさせ、深夜帯にならないうちに寝る。これが理想的な1日の流れです。
忙しい現代人にとって、毎日完璧にこなすのは難しいかもしれませんが、自律神経を暴走させないためにも、できる限り守るようにしましょう。
自律神経を整える「2つの休息法」
自律神経を整える方法は、2つのタイプに大別できます。アクティブレスト(積極的休息)とパッシブレスト(消極的休息)です。
前者は、体に軽い負荷をかけて新陳代謝を促し、疲労回復を図ることを目的とした休息方法のこと、一方の後者は、体を横にするなどして何もせずに気力・体力をリカバリーすることを目的とした休息方法を意味します。
休息という言葉を聞いてすぐにイメージするのは後者のほうでしょうし、長らくそれが正解とされてきました。
しかし、インターネットが普及して情報過多社会に身を置くようになった現代人は、それ以前に比べて体を動かす機会が減り、それに連動する格好で脳を使う機会が格段に増えました。
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