大学の入学金「辞退しても返還されない」のは不条理か?文科省も"学生の負担軽減"でプレッシャー…背景に補助金の国私格差など構造的な課題も

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文部科学省「私立大学における入学料に係る学生の負担軽減等について」の考え方等について
文部科学省は10月、私立大学に追加のプレッシャーをかけた(写真:文科省ホームページ)

文部科学省は6月に全国の私立大学に通知を出し、「入学料に係る学生の負担軽減への配慮」を求めました。いわゆる入学金の二重払い、入学金の返還問題です。

さらに10月には、この通知のQ&A集のサイトを公開して私立大学に追加のプレッシャーをかけています。また、11月には民間団体による調査結果が発表され、受験生の負担軽減に配慮している大学は都内で4校だけだとも報じられています。

「入学しない大学に入学金を払うのはおかしい」という主張は全く正しいのですが、背景には私立大学がおかれた厳しい現実があります。

掛け捨ての保険とはいえ「3回入学金支払った生徒」も

多くの受験生は第1志望の大学に加えて、確実に合格大学を得るために併願校を複数受験します。受験に失敗しないための安全策の1つです。

併願校に合格して入学の権利を確保するための手続き時に支払う入学金(大学によっては入学申込金や手続金等)は、納入後に第1志望の大学に合格して、併願校の入学を辞退した場合でも返還されません。受験生の立場から見ると入学金を二重に支払うことになり、なおかつ入学しない大学に入学金を納めるというと奇妙な構図となっています。

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