「土曜日は休日ですよね。予定があるので出勤できません」 展示会の「休日出勤」まさかの拒否した若手の言い分
「来月○日の土曜日、展示会があるから出勤してくれないか?」
そう部下に依頼したところ、即座に首を振られた。
「土曜日は休日ですよね。予定があるので出勤できません」
事業部にとって年に一度の大型展示会である。新規顧客獲得の絶好のチャンス。誰もがそう認識しているはずだった。なのに、まさか断られるとは思わなかった。
あなたの会社で、このような光景を目にしたことはないだろうか?
働き方改革の影響もあり、休日出勤を強制できない時代になった。そこで今回は、休日出勤を拒否する若手にどう向き合えばいいのか解説する。部下育成に悩む多くの管理職の方々に、ぜひ最後まで読んでもらいたい。
成果と働き方改革の対立構造
2019年4月1日に正式スタートした働き方改革。残業時間の罰則つき上限規制や、有給休暇取得の義務化などの影響もあり、長時間労働者の割合は減少傾向にある。
若い人材の確保のためにも、企業にとって残業しない・させない文化の定着は不可欠だ。
しかし、この風潮に過剰反応している現場もある。現場に入ってコンサルティングしていると、実際にこのようなシーンに直面することがある。
部下側からは、次のような言い分をよく聞く。
「不毛な会議が夕方6時を過ぎても、終わりません。もっとタイパを意識してほしいです」
「私には関係のないCCメールがよく届く。時間が奪われて困る」
上司側からは、次のような主張をされる。
「仕事が終わっていないのに『定時なので』と言って、残業せずに帰宅してしまう部下が増えた。これはおかしい」
しかし、このような上司側の言い分は通りづらい。なぜか? 管理部門から「時間外労働の削減」を厳命されているからだ。
この問題は、「成果に対して責任を持つ者」と「時間外労働削減に責任を持つ者」との対立からくるものと私は受け止めている。





        
        
        
      
        
      
          
          
          
          
        
        
        
        
        













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