YouTube2.7億回再生の名曲誕生秘話 「スキャットマン」悩みだった吃音症を武器に大成
吃音をバカにされて打ちのめされた
周りに知られたくない自分のコンプレックスを武器に変えた歌手がいる。
1995年に「スキャットマン」という曲によって、ヨーロッパを中心に世界中のヒットチャートで旋風を巻き起こした。ジョン・ポール・ラーキン、通称「スキャットマン・ジョン」だ。
1942年にカリフォルニア州で生まれたジョンは、話し始めた頃から重度の吃音に悩まされた。当時のことを「流暢に話せていた記憶がない」と振り返っている。
近所の子どもたちから、吃音を大声で真似され、バカにされては、傷ついて打ちのめされる日々。相手に向かっていこうとしたところを、そばにいた父に止められたこともあった。「止められなければ、何をしていたかわからなかった」というくらい怒りに震えていた。
しかし、12歳のときにピアノと出会うことで、ジョンの人生に光が差し込む。14歳のときに聞いたエラ・フィッツジェラルドの「ハウ・ハイ・ザ・ムーン」でスキャット・シンギング(楽器の音を模倣するように声を使う方法)に魅了されて、ジャズにどんどんハマっていった。



















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