定時退社のホワイト企業で働く若手が会社を辞めた"令和らしい理由"。成長の機会奪う"ホワイトハラスメント"が会社に与える深刻ダメージとは

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働く若者
(写真:Luce / PIXTA)
ここ数年取りざたされる「ホワイトハラスメント」。『部下をもったらいちばん最初に読む本』を上梓した橋本拓也氏は「多くの管理職が、適切な指導とハラスメントの境界線に悩んでいる」と言います。その実態と解決の糸口を実例とともにご紹介します。

“優しすぎる”職場の危機

近年、日本の職場では「ホワイトハラスメント(=ホワハラ)」という言葉が注目を集めています。これは、上司が部下への過剰な気遣いから叱責や適切な指導を避けてしまい、結果的に部下の成長機会を奪ってしまう行為を指します。表向きは「優しさ」に見えますが、部下に重要な仕事を任せず、適切なフィードバックを行わない状況が続けば、部下のキャリア形成に深刻なダメージを与えかねません。

実は先日、弊社に中途採用で入社したある社員から、こんな話を聞きました。

その社員は、前職がいわゆる「ホワイト企業」だったと言います 。労働時間も適正で、非常に働きやすい環境でした。しかし、彼はありがたさを感じる一方で、常に「自分はこの職場で成長させてもらえていないのではないか」という漠然とした不安を抱えていたそうです。

会社には定時退社の文化が根付いていましたが、彼は「このままでは自分の市場価値が上がらない」という危機感から、退社後にカフェへ直行し、資格取得のための勉強を続けたりと、一人で自己研鑽に励む日々を送っていました。そして、より自分を鍛えられる環境を求めて転職を決意したそうです。

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