「いつ打ち合わせにしましょうか?」 目の前にいるのになぜ"チャットで連絡?" 若手の言い分と上司のため息…
「なぜ、目の前にいるのにメールで送ってきて何も言わないんだ……」
ある広告代理店の40代マネジャー、ため息交じりにこぼした。後輩が原稿を仕上げたらしい。しかし「できました」のひと言もない。
気づいたのは、5分後に届いたメールの通知だった。すぐ目の前の席にいるのに、である。
別の企業の課長も似たような経験をしている。部下が「来週の打ち合わせはいつにしましょうか?」とチャットで送ってきた。振り向けば、その部下は2m先に座っていた。
「面と向かって言えばいいのに……」
そこで今回は、テキストとリアルのコミュニケーションの使い分けについて解説する。「なんでもチャットで済ませる」風潮に違和感を覚えているマネジャーは、ぜひ最後まで読んでもらいたい。
「テキストで十分」は本当か?
メールやチャットは、たしかに便利なツールだ。好きなタイミングで読めるから相手の時間を奪わない。記録が残るからあとで確認できる。こうしたメリットがあるのは事実である。
「相手に配慮しているんです」
「証拠を残したいんです」
テキスト派の言い分はもっともに聞こえる。しかし、本当にそれだけで十分なのだろうか。
冒頭の例を思い出してほしい。原稿をメールで送るのはいい。しかし「送りました」のひと言を添えるだけで、相手の受け取り方はまったく変わる。日程調整をチャットで送るのもいい。しかし「来週の件、チャットで送りましたので確認お願いします」とリアルに声をかけるだけで、コミュニケーションの質は格段に上がるのだ。
テキストだけで完結させようとする人は、コミュニケーションの「効率」ばかりを追い求めて、もっと大切なものを見落としている。




















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