もはや他人事ではない…もしも自社で「リベンジ退職」が発生したら、リアルにどう対応すればいい?

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実際に「リベンジ退職」が発生したらどう対応すべきかを解説します(写真:aka/PIXTA)
職場への不満から、退職を「仕返し」の手段とする「リベンジ退職」が問題となっています。中小企業にとって深刻な経営リスクとなるこの現象にはどんな背景があるのでしょうか? また、企業側が取れる対応策にはどんなものがあるのでしょうか?
企業実務』の記事を再構成し、上本町社会保険労務士事務所代表で社会保険労務士の髙塲寿勇さんが解説します。

「リベンジ退職」はなぜ起きる?

リベンジ退職とは、従業員が職場への不満を背景に、退職を会社への仕返しの手段として用いる行為をいいます。その特徴は、突然かつ計画的で、会社に損害を与える点にあります。具体的な行動パターンとして挙げられるのは、

・事前相談なしの退職申出
・即日退職の要求
・業務引継ぎの意図的な放棄
・社内情報の悪用
・SNS等を通じた風説の流布

等です。

悪質な場合は、円満な引継ぎを装いながら誤情報を後任者に渡す「隠れた妨害行為」や、重要データの削除などもあります。

実際に、退職時のデータ削除で損害賠償が命じられた事例もあり、法的責任を問われるケースも増加しています。特に中小企業では、1人の退職が業務全体に与える影響が大きく、被害が深刻化しやすくなっています。

リベンジ退職が起きる背景には、従業員の心理的な問題、会社側の制度や対応の課題、そして働き方に対する社会全体の考え方の変化等が挙げられます。

(1)従業員の心理的な問題

人事評価基準が不明確で、上司からのフィードバックも少ない状況下では、「自分の頑張りが認められない」という不満が蓄積してしまいます。また、

・長時間労働や過重な業務負荷により心身が限界に達した状況
・コミュニケーション不足からくる意識のズレ
・SNSの普及による職場への不満を外部に発信することに対する心理的障壁の低下

等も重要な要因でしょう。

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