若者が質問「普通ってそんなにいけないこと?」—。『テルマエ・ロマエ』作者のヤマザキマリ「最後の講義」の回答は

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ヤマザキマリさん
(写真:『最後の講義 完全版 漫画家・文筆家・画家 ヤマザキマリ』より)
「あなたは今日が人生最後の日だとしたら何を伝えたいですか?」という問いに、各界のスペシャリストが熱い講義を行うNHK Eテレの人気番組「最後の講義」。2024年7月に放送され、大きな反響を呼んだのが『テルマエ・ロマエ』などの作品で知られ、ミラノ・コルティナオリンピック開会式の解説でも話題になったヤマザキマリさんの放送回でした。
ヤマザキさんの講義のテーマは「表現とは何か」。表現に関わる仕事をしている人とそれを目指している若者が聴講生として集まり、熱い議論が交わされました。同番組での未放映分を加え、新たに加筆した著書『最後の講義 完全版 漫画家・文筆家・画家 ヤマザキマリ』より一部を抜粋し、本記事では当日、話されたヤマザキさんの子ども時代のエピソードをご紹介します。
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「普通」ってそんなにいけないことですか?

【会場からの質問】
ヤマザキさんの生い立ちをお聞きして、僕の24年間を改めて振り返ってみると、両親がいてごく一般的な小中高に通っていた普通の暮らしなんです。
高校を卒業するときに、普通はいい大学に入っていいところに就職をするという話をされました。それが普通だと。だけど、そのときに普通がわからなくなってしまい、生き方に迷いが出ちゃって。
結局、僕は役者の道に進んだんですが、お芝居は自由という部分が表現であって、そういうものを見て思ったのが、普通じゃないってそんなにいけないことなのかなと。
僕は、高校生まで普通の人間で、真面目だと周りから言われて、正直それが嫌だったんです。あなたは普通ですね、一般的ですねと言われるのが嫌。
お芝居を見たときに、人が別の人を演じるということが普通じゃないなと思って、そこに魅力を感じたんです。でも、普通であることはそんなにいけないのかなという思いもあって。今、迷いがあるんです。

普通、普通じゃないって一体その価値観の線引きは何なんでしょうね。おそらく、あなたの周りの人が言っている〝普通じゃない〟というのは、出る杭になる、自由を選択する人になり、つまり先ほどの『イージー・ライダー』的種族になる、ということなのでしょう。

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