たまった《脳の疲労》を解消! カギを握るのは「積極的休息」と「消極的休息」の上手な使い分けだった
今は、脳を疲れさせるものであふれ返っているのです。脳疲労はたまる一方で、従来のパッシブレストだけでは、疲れが完全には取れなくなってしまいました。
そんななか、近年おもにスポーツ界で注目されるようになってきたのが、アクティブレストという概念です。嫌なことをせず、適度に体を動かして自分がやりたいことや好きなことに積極的に取り組むことによって自律神経を整え、脳の負担を軽減し、結果的に脳に休息を与えることを目指しています。
「体」を動かすことで「脳」を休める
例えば、マラソン選手がゴール後に、軽くジョギングをしている光景を見たことはないでしょうか。
「42.195kmも走ったあとなのになぜ?」
これは、体のクールダウンを兼ねて脳の疲労回復を促しているのです。
多くのマラソンランナーがアクティブレストを実践しているということは、走り終えたあとにピタッと止まって体を動かさない状態に移行するよりも、軽くジョギングをするほうが疲れが残らないという実感があるからでしょう。
野球選手やサッカー選手が、試合後や休養日に軽くキャッチボールやシュート練習をするのも同じことです。もちろん、トップアスリートでなくても、アクティブレストを導入することによって、脳の疲労回復を促すことはできます。
月曜日から金曜日まで仕事で激務が続き、ヘトヘトになって土日の休日を迎えたとしましょう。「もう、動きたくない」「1日中、家でゴロゴロしていたい」と、きっと思うはずです。
体調が悪いと感じていたり、立ち上がるのがおっくうなほど足腰が疲れていたりしたら、横になって休息をとるパッシブレストを優先すべきかもしれません。
でも、脳は明らかに疲れているものの体の疲労感がそこまで強くなければ、アクティブレストを取り入れてみましょう。
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