春の疲労・だるさの正体「自律神経の乱れ」対策5つ 問題は「急性ストレスの慢性化」防ぐ方法とは?

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環境が変わることが多い春は自律神経の乱れに注意だ(写真:metamorworks/PIXTA)

心臓や胃腸の動き、体温、血圧、発汗などは、ヒトの意識とは無関係にコントロールされており、この調節を担っているのが自律神経だ。

そして、ヒトは疲れてくると自律神経系に変化が生じやすく、特に春先は要注意だという。どんな対策が必要か、自律神経に詳しい倉恒弘彦氏(大阪公立大学医学部代謝内分泌病態内科学客員教授)に話を聞いた。

春先に自律神経が乱れやすい訳

自律神経が、文字通り「失調」した状態となる自律神経失調症とは、脳が受けたストレスが原因で自律神経のバランスが崩れ、内臓が円滑に機能しなくなった状態を指す。

疲れやすい、動悸、立ちくらみ、発汗、血圧上昇(変動)、下痢や便秘、片頭痛、肩こり、手足の冷えなど、さまざまな症状が表れる。

春先は入社や入学、異動などで環境が変わることが多いが、このような環境変化にうまく適応できないと、自律神経のバランスが崩れて失調症状が出てくる。倉恒氏は「新しい環境に対応しようとする4月に症状が出やすいが、そこから遅れて5月の連休明けに症状が出ることもある。いわゆる五月病と呼ばれるものだ」と話す。

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