春の疲労・だるさの正体「自律神経の乱れ」対策5つ 問題は「急性ストレスの慢性化」防ぐ方法とは?

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「仕事を家に持ち帰って続けていたり、すごくストレスを感じる翌日のことを考えたりすると、家でも急性ストレス状態のままでリラックスできない。その状態が続くと慢性ストレスへと移行してしまう」(倉恒氏)

その倉恒氏が「もっとも重い状態」と指摘するのは、④の疲弊状態だ。

一見、リラックスできているようだが、自律神経の活動が低下して正常な動きができなくなっている状態で、出社できなくなったり、仕事に集中できなくなって単純なミスが続いたり、夜眠れなくなったり、食欲がなくなったり……といった、まさに“うつ”のような症状が表れる。

したがって④に行かないようにすることが、自律神経の健康を保つために必要になる。倉恒氏によると、④に進まないための対策として、以下の点を挙げる。

・アロマ、ストレッチなどでリラックスする
・意識的に休養(休息)を取る
・十分な睡眠を取る
・活動のONとOFFをしっかりする
・朝は朝日を浴び、朝食をきちんと摂る

特に大切なのは「朝」の過ごし方

「大事なのは、自分の体調に合わせたケアをすること。例えば運動は自律神経の正常化に役立つが、体調によってはやりすぎがかえって逆効果になる。同じく、リラックス法も合う・合わないがあるので、自分が心地よいと思う方法を探してやってほしい」(倉恒氏)

休息にもなるのでリラックスすることは大事だが、ただだらだらと過ごすのではなく、ON・OFFの切り替えは必要だ。

「特に大切なのは朝。起きたら交感神経の駆動をかけたほうがいい。目覚めたらカーテンを開けて朝日を浴びる。その後、熱いシャワーを2~3分浴びればさらにスイッチが入る。朝食も欠かさないでほしい」(倉恒氏)

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