春の疲労・だるさの正体「自律神経の乱れ」対策5つ 問題は「急性ストレスの慢性化」防ぐ方法とは?
症状が出てから対策をとることも大事だが、今から環境の変化で起こる問題を頭に入れ、事前対策をとったほうがいい。
環境の適応がどう自律神経に影響するか、その仕組みを解説したのが、下の図だ(※外部配信先では図を閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください)。

正常→重症化のメカニズム
自律神経には交感神経と副交感神経がある。
交感神経の活動が高まると心拍数は早くなり、血管が収縮して血圧が上昇する一方、胃腸の動きはゆるやかになる。対して、副交感神経の活動が高まると体は逆の方向に働く。
図は、自律神経バランスを横軸に、自律神経活動を縦軸にしたもの。簡単に説明すると、環境にもっとも適した状態が①正常で、自律神経が良好に保たれている状態を示す。
そして、環境が変わると交感神経の活動が活発になり、緊張状態に陥る。これが②の急性ストレスがかかった状態だ。環境が変わったときだけでなく、職場で過剰労働をさせられたり、人間関係でトラブったりしたりしたときも同じことが起こる。
「ただ、急性ストレスは体の正常な反応で、帰宅してリラックス状態になれば①に戻る。①と②を行き来するのであれば、まったく問題ありません」(倉恒氏)
ところが、自宅にいてもリラックスができない状態が続くと、③の慢性ストレスへと移行する。これは交感神経、副交感神経に関係なく、自律神経の活動そのものが低下した状態だ。
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