そもそも「教養」って何ですか?
『全人類の教養大全』は、「教養とは何か」をきちんと定義し、どうやってこの世界を理解するのかという「知識の地図」を示しているところが非常にいいですね。
2000年代の「自己啓発ブーム」が終わり、2010年代からは「教養ブーム」が始まりましたが、「教養」をうたう本を見ても、単なる雑学ばかりです。
プラトンやニーチェはこう言っていると箇条書きで並んでいますが、せいぜい部下に「知ってるか?」と自慢するために使うぐらいで、なんの役にも立ちません。
本書は、自分が暮らしている世界をどう理解するかという、世界観のようなものが教養であり、それは、それぞれ違った専門知識を持つわれわれ個々人が会話を通して、お互いの認識を共有するための土台だと書かれています。まさにそのとおりだと思います。



















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