今ビジネスパーソンが「哲学」に再挑戦すべき理由 『教養書必読100冊を1冊にまとめてみた』永井孝尚氏に聞く

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『教養書必読100冊を1冊にまとめてみた』著者の永井孝尚氏
[著者プロフィル]永井孝尚(ながい・たかひさ)/マーケティング戦略コンサルタント。1962年生まれ。慶応大学工学部卒業後、1984年日本IBM入社。戦略マーケティングマネジャー、人材育成責任者などを経て、2013年ウォンツアンドバリュー設立。『100円のコーラを1000円で売る方法』『世界のエリートが学んでいるMBA必読書50冊を1冊にまとめてみた』など著書多数。(撮影:ヒダキトモコ)
凶器にもなりうる分厚い“鈍器本”。西洋哲学に政治・経済、東洋思想、歴史・アート、サイエンスなどの名著100冊をそれぞれ6ページで解説した。発売以来、日本版アマゾンで「ギフトとして贈られている商品」上位にランクイン、各書店でフェアも開催されるなど話題を集めている。制作に2年、5000時間を費やした著者に舞台裏の話を聞いた。
世界のエリートが学んでいる 教養書必読100冊を1冊にまとめてみた
『世界のエリートが学んでいる 教養書必読100冊を1冊にまとめてみた』(永井孝尚 著/KADOKAWA/2970円/688ページ)書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。

──日々の作業風景はどんな?

よくぞ聞いてくれました(笑)。朝は8時から夜は9時まで、翌日に響くので徹夜はせず、睡眠時間はちゃんと8時間確保。何せ長距離走ですから。ただ土日はなく、休みは2年間で2、3日でした。

既読の本も一から読み直し、1冊当たりA3ノート見開き2ページに手書きでまとめていく。本文中の引用元を明記した参考図面は約3000枚。出版社にファクトチェックしてもらいました。本の並びも、各分野内を順番に読むと思想の流れがわかるよう構成しました。西洋哲学なら、源流となる『ソクラテスの弁明』を出発点に、ルター、デカルト、英国の経験主義でベーコン、ヒューム、啓蒙時代に入ってカントというように。

ビジネスパーソンにとっての教養本を

──100冊の選択基準は?

中世西洋の必須教養科目は文法、修辞学、弁証論、算術、天文学、幾何学、音楽の7学科。実に広範囲なわけです。現代は哲学と最新科学が融合し始めていて、横断的に俯瞰し異なる分野のつながりが見えてくるとがぜん面白い。そこで今回はサイエンスやエンジニアリングを追加、AI関連は米国アマゾンのレビュー数を参考にしました。最初の候補約400冊から、個人的なお薦めや読み継がれてきた定番の名著を選択、海外でも通用する顔ぶれと自負しています。

1冊ごとに見開き2ページで本の全体像を見える化。使ったノート計3冊(撮影:ヒダキトモコ)

──併読を入れると250冊、途中気力が尽きたことなどは……。

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