学校での「暴力行為」18.2%増で過去最多、なぜ"中1"が最も多いのか…余白を生み出す「支え合い」と「引き算」の視点が必要

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殴りかかろうとする生徒
学年別の加害児童生徒数では中1が最も多くなっている(写真:A_Team / PIXTA)

文部科学省が公表した『令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果』によれば、2024年度における小・中・高等学校での暴力行為の総発生件数は12万8859件に達し、過去最多を更新しました。

暴力行為が過去最多、「低年齢化」と「中1ピーク」

10年足らずの間に小学校での暴力行為は約4.8倍に増加、また学年別の加害児童生徒数は中1が最も多くなっています。

この暴力行為の「低年齢化」と「中1ピーク」は、特に注目すべきです。背景にある要因について、学校現場視点はもちろん学術と臨床の両面から構造的に捉え直す必要がありそうです。

ここで私が1つの枠組みとしたいのが、自己決定理論(Deci & Ryan, 1985)と、発達環境適合理論(Eccles et al., 1993)です。自己決定理論では、「自律性」「関係性」「有能感」という3つの基本的心理的欲求が満たされることで、内発的な動機づけが高まるとされます。

もし、中学1年生を取り巻く環境と発達段階の間に不適合が生じているならば、基本的欲求の充足が妨げられているのかもしれません。

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