「不登園・不登校」ゼロ!「サムエル幼稚園」「さやか星小学校」の《行動分析学を基盤にした教育》とは?創設につながった"曲がった社会への憤り"
文部科学省の2024年度調査によると、不登校児童生徒数は約35万4000人、いじめの認知件数は約76万9000件、暴力行為は約12万9000件といずれも過去最多となった。こうした背景にはどのような問題があるのか、その解決には何が必要なのか。
フリーランスの専門行動療法士・臨床心理士として、不登校など多くの子育て相談や学校コンサルに携わってきた奥田健次氏に話を聞いた。
幼稚園と学校をつくった背景に「怒り」
30年以上にわたり、行動分析学に基づき教育相談を行ってきた奥田氏。行動分析学とは心理学の一分野だが、行動の原因を動機などの“人の内面”に求めるのではなく、“環境”に求めて行動改善につなげる学問だ。発達支援や人材育成など実社会でもさまざまな場面で応用されている。
行動分析学では、行動の結果がその行動の増減を決める要因と考える。例えば、ある行動の直後によいこと(好子)が生じる、あるいは嫌なこと(嫌子)が消えれば、その行動は増える。逆に嫌なこと(嫌子)が生じるか、よいこと(好子)が消えればその行動は減る。行動分析学では、このような「好子」と「嫌子」の「出現」や「消失」のありようが行動を左右すると考えて行動の改善を図っていく。
「行動の増減は定量的に捉えることができ、誰の目にも明らかでありごまかしがききません。科学的で有効なアプローチなのです」と話す奥田氏。実際、行動分析学に基づき、国内外で数万件以上の子どもの問題行動を解決してきたという。
さらに、行動分析学を基盤にした教育を行うため長野県に拠点を移し、私財を投げうって18年に「サムエル幼稚園」を、24年に「さやか星小学校」をつくった。理想の教育を追い求めた理由について、奥田氏は「怒りだ」と語る。


















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