「不登園・不登校」ゼロ!「サムエル幼稚園」「さやか星小学校」の《行動分析学を基盤にした教育》とは?創設につながった"曲がった社会への憤り"
運動会や音楽会などの行事も一般的な学校とは異なり、授業を何時間も潰して練習を行うことはしない。「見せるためのものではなく、“普段の体育や音楽の授業の延長”のような形」(奥田氏)だという。これにより、教科の学習時間は大きく確保できるため、学びを進めたり深掘りしたりすることができるそうだ。
「一般的な学校よりも1カ月ほど学習の進みが早くなるので、余裕が生まれます。例えば、国語で『スイミー』を読んで魚に関心を持ったのであれば、そのまま理科の勉強もできるのです。1年生が興味を持ったことについて6年生の教科書の内容まで調べたこともあります。飛び級をさせることが目的ではありませんが、時間の余裕や学習計画が個別にあることで、落ちこぼれや浮きこぼれが出ないのです」
「親教育」「子育て塾」をやっているつもり
行動分析学とテクノロジーの融合を掲げる同校は、授業でも積極的に1人1台のタブレット端末を活用しているが、自宅でタブレット端末を単独で使うことを禁止するほか、家庭でスマホを持つことも禁止としている。
「インターネットは依存症や危険な人とつながるリスクがあり、とくにスマホは子どもに必要のないもの。各家庭ではタブレット端末を持ち帰っても充電のみ、Wi-Fiにつながないようにしてもらっています。課題で使用する際は、保護者が目を離さない状況でのみとしています」
同園・同校の教育がうまくいっているのは、「保護者の理解や協力があるからこそ」と奥田氏は言うが、ときに保護者とぶつかることもあるという。
「教職員の心を傷つけるような保護者は、どうしても理解していただけない場合には警告を発し、やめてもらうこともあります。世間でもカスハラやモンスターペアレント対策がやっと動き出しましたが、大切な教職員を守るためにはソフトスキルに問題がある保護者には毅然と対応すべきです。
教職員の心を守ることは、預かっている児童のよりよい育ちにもつながります。そもそも親が学校にキレている姿を見ることも、子どもによい影響はありません。学校と保護者が良好な関係ですと子どもの伸びが格段に違いますし、私は『親教育』『子育て塾』をやっているつもりですので、教育方針の共有は大切にしています」
奥田氏は現状、同園・同校の横展開は考えておらず、質を上げていくことに注力していくつもりだというが、今後の展望についてこう語る。
「私たちの園と小学校の9年間いてもらえれば学習習慣と優しさが身に付き、その先どこに行っても自慢できる子どもたちになっていると思っていますが、卒業した子どもたちがそのまま学び続けることができる中学や高校などの展開は検討しています」
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