「15分から勤務OK」「出退勤自由」愛知・春日井の《働き方が自由過ぎる》カフェに人が集まる理由とは?きっかけはオーナー自身の子育て経験

50人に1人ーー。15歳から64歳までの人口のうち、「ひきこもり」とされる人の推計割合だ(こども家庭庁『こども・若者の意識と生活に関する調査』より)。
「社会は厳しいもの」ということは、長年フリーランスとして仕事をしてきた筆者は誰よりもわかっているつもりだ。しかし、引きこもりを”甘え”と切り捨てる世の中ではなく、リスタートして生き直すことができる世の中であってほしいと願っている。
そんな中、ひきこもりの若者たちを対象に、最短15分から働くことができる上、出退勤も自由というカフェレストランが愛知県春日井市にあることを知った。
たしかに15分であればハードルはかなり下がり、社会復帰への第一歩となるだろう。じっくりと話を聞いてみたくなり、愛知県春日井市へ向かった。
「大海原のとまり木」のような存在に
そのカフェレストランは王子製紙春日井工場の近くにある「ワンぽてぃと」。店を訪ねると、看板犬のオリバーが出迎えてくれた。店内の雰囲気は想像していたものとは大きく違った。
例えば、子ども食堂の場合、貧困児童の救済が目的なので店の外観デザインやインテリアなどは二の次、三の次であることが多い。
しかし、ここは巷にあるカフェレストランと何ら変わらない。すべてのフードとスイーツに店名にもなっているポテト、ジャガイモやサツマイモが使われているのも特徴で、この日もドリンクやスイーツを片手にくつろぐ客の姿があった。
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