浪人という選択を取る人が20年前と比べて1/2になっている現在。「浪人してでもこういう大学に行きたい」という人が減っている中で、浪人はどう人を変えるのでしょうか?また、浪人したことによってどんなことが起こるのでしょうか? 自身も9年の浪人生活を経て早稲田大学に合格した経験のある濱井正吾氏が、いろんな浪人経験者にインタビューをし、その道を選んでよかったことや頑張れた理由などを追求していきます。
今回は東京の名門・巣鴨高等学校から5浪して、愛媛大学医学部に進んだごろうさん(仮名)にお話を伺いました。
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大学に入ってからも精神の不調が続く
長く悩み苦しんだ浪人の経験は、合格したからこそ、いいものだったと笑い話にできる方もいると思います。
しかしやはり、もう一度やりたいかどうかと聞かれたら、二度としたくないと考える方が多いのではないでしょうか。
今回お話を聞いたごろうさん(仮名)は、東京の名門巣鴨中学校・高等学校に進学。医学部を目指して理系クラスに入り、勉強に励んできましたが、現役での合格はかなわず、浪人生活の途中でメンタルのバランスを崩してしまいます。
一度は医学部に入る目標を諦めようとしたものの、立ち直って勉強を続け、5浪で愛媛大学医学部への合格を果たしました。しかし、そのときに抱えていた精神の不調は大学に入ってからも続き、今でも通院を続けながら大学に通っています。
満身創痍の中、どうして受験を乗り越えられたのか。精神の不調を抱えながら受験を頑張った先に、彼は何を学んだのでしょうか。
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