私は9浪の末、早稲田大学教育学部に合格しました。紆余曲折を経て、やっと合格したのは27歳のとき。大学1年生のときには9歳下の学生たちとキャンパスライフを送ることになりました。
みなさんは、この経歴を聞いてどう思いますか? おそらくは、「そこまでして早稲田大学に行く意味はあるのか?」とか、「そんなに苦労してまで、大学受験をするなんてかわいそう」と思う人がほとんどなのではないでしょうか。
私自身は、むしろ9浪をしてよかったと思っています。なぜなら、何浪してでも自分の望んだ大学に行くことに大きなメリットがあると確信していたからです。なぜ、そんな風に考えられるのか? これは私の経歴が関係しています。
「大学に行く人間は親不孝者」
私の育った環境は、中学校や高校・親や親戚を含めて、周囲の人が大学に行くことを是とするような空間ではありませんでした。勉強をすることがからかいの対象になることもあり、学費がかかるため「大学に行く人間は親不孝者だ」とまで言われました。
それでも、偏差値40の高校でいじめられていた私は、「今のままだとずっと自分の人生は地元でいつ会うかわからない、いじめっ子にビクビクしながら過ごさないといけなくなる」と思い、都会の大学に行って人生をリスタートしたいと思っていました。そのため、高校を出て偏差値40の大学に進んだのですが、そこでもバカにされたことで自分の周囲の環境に嫌気がさすようになったのです。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら