浪人という選択を取る人が20年前と比べて2分の1になっている現在。「浪人してでも、志望する大学に行きたい」という人が減っている一方で、浪人生活を経験したことで、人生が変わった人もいます。自身も9年の浪人生活を経て早稲田大学に合格した濱井正吾さんが、さまざまな浪人経験者にインタビューをし、その道を選んでよかったこと・頑張れた理由などを追求していきます。今回は、3浪の末に早稲田大学の4学部に合格。就活ではマイナスと思われる多浪の経歴を逆に生かして内定をたくさん取り、リクルートに入社した大吉(おおよし)康太さんに話を伺いました。
浪人と聞くと、「就職で不利になるんじゃないか?」と思う人が多いのではないでしょうか。
実際、多くの日本企業では新卒一括採用の仕組みがまだ根強く残り、就職活動では年齢を重ねるほど、採用が不利になる傾向があります。
しかし、今回インタビューした大吉さんは、「3浪」という一般的には就活において絶望的だと思われる経歴がありながらも、大企業からの内定をたくさん獲得しました。
「多浪経験を企業はプラスに捉えてくれた」
大吉さんは言います。「多くの企業は、僕の多浪経験をむしろプラスに捉えてくれた」と。
どうしてマイナスとも思える多浪の経験を、企業が評価してくれたのでしょうか?
大吉さんが内定を獲得した会社は、入社を決めたリクルートをはじめとして、パーソルキャリア、パソナキャリア、マイナビなど、そうそうたる企業ばかり。
こうした多くの大手企業は、「今までの人生で培ってきたバイタリティーを評価して内定を出してくださった」と大吉さんは分析します。
そんな彼が持ち合わせるバイタリティーは、幼少期からすでに垣間見ることができました。
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