"3浪でも大手企業に複数内定"した彼の逆転人生 就職活動で浪人経験がむしろプラスに働いた

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3 ✎ 4 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

当時を「とても精神的につらかった」と振り返る大吉さん。そのような精神状態の中でも、さらなる浪人を決断できたのは、「同級生に負けたくなかった」という動機で始めた受験勉強が、自分の人生を肯定するための手段にもなったからだと言います。

「思えば、人に負けたくないのももちろんですが、自分に負けたくなかった……自信をつけたかったんです」

2浪目の夏には、予備校の自習室で早稲田大学の男子チアリーディングチーム『SHOCKERS』の動画を見て感動し、「絶対にここに入る」という確固たる目標もできたといいます。大吉さんは今まで以上に早稲田大学合格に向けてのモチベーションを上げ、勉強に励むようになります。

努力したのに成績が伸びなかった理由

2浪をするにあたって、大吉さんは1浪で失敗した理由を考えました。努力量に対して成績が伸び悩んだのはなぜか?と。彼はその理由として、「振り返りをしなかった」ことに気づきました。

「授業に出ることが最重要だと考えて講義を受けすぎたので、復習の時間が取れませんでした。模試も『間違えた問題は本番には出ないだろう』と思い、解きっぱなしにしていたんです。やる気はあったんですが、気持ちが先走りすぎて、勉強の効率を考えられなかったんですね」

今、現役・1浪の自分に会えるなら、「焦らず着実に成長しなさいと言いたいです」と語った大吉さん。2浪目は前年度の反省を活かして勉強との向き合い方を変えた結果、早稲田大学にはわずかに届かなかったものの、MARCH(明治、青山学院、立教、中央、法政の各大学)に複数合格するまで学力が上がりました。

「勉強時間は1日10~12時間でいいから、その分効率を重視しようと思ったんです。授業の復習、模試の振り返りをするようになりました(笑)」と大吉さんはこの一年の大きな成長を振り返ります。

大吉さんはある程度は自分自身の受験勉強の成果に満足し、いったんは明治大学に進学しましたが、『SHOCKERS』への思いを断ち切れず、5月にはもう一度早稲田を目指して仮面浪人を決断します。

次ページ就活での面接官とのやりとり
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事