できるときは12時間。メンタルがきつくて床に突っ伏している時間を勉強時間から除いても、平均で8時間以上勉強をしていたごろうさん。試験直前期には1日2時間睡眠という「無茶な勉強」もして自分自身を追い込んだ結果、センター試験で88%を取り、ごろうさんは愛媛大学の合格を確信しました。
「いま思うと絶対にしてはいけないですが、コーヒーを飲んで20分くらい眠れば疲れが取れるっていう方法を聞いていたので、それを実践していました。僕が医学部に受かるには、国語で満点を取らないといけないと思っていたので、寝ないでひたすらセンター試験の過去問をずっとやっていたんです。愛媛大学の配点を調べて計算して、面接0点であっても受かる状態を作ることを想定して対策しました。その結果、配点の大きい英語と国語でそれぞれ198点、196点を取ることができ、受かることを確信できました」
こうしてごろうさんは、晴れて5浪で愛媛大学医学部に合格することができました。
物事を考え、内省する習慣ができた
精神面の不調を乗り越えて念願の医学部の合格をつかんだごろうさん。現在も愛媛大学医学部の学生として、医師になるための勉強を重ねています。
浪人してよかったことを聞くと「調子に乗らなくなった」、頑張れた理由については「友達と親のおかげです」と語ってくれました。
「いろんな人に心配をかけさせてしまったので、安心させたいという気持ちがずっとありました」
また、自分が受験で失敗してきた理由は「1人で勉強しようとしたこと」、浪人を通して変わったことについては「他人を尊敬できるようになったこと」とのことです。
「僕は病気になってしまったことで、物事を考え、内省する習慣ができました。大きな挫折を経験したことで、自分が今、家庭教師のアルバイトで勉強を教えている生徒や、さまざまな場所で働いている人を『みんなすごいな、頑張っていて偉いな』って思えるようになったんです。変な傲慢さがなくなってよかったと思います」
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