「15分から勤務OK」「出退勤自由」愛知・春日井の《働き方が自由過ぎる》カフェに人が集まる理由とは?きっかけはオーナー自身の子育て経験
メニューのページをめくっていると、
「このメニューの写真を撮ってくれたり、看板のデザインをしてくれたのも“とまり木さん”たちなんですよ。他にも新しいメニューについて参考になる意見をくれたり、本当に助かっています」と、オーナーの小栗加奈さん。

“とまり木さん”とは、ひきこもりの若者たちのことを示す小栗さんの造語で、店の看板の横にも大海原のとまり木で羽を休める鳥が描かれている。大海原が社会や世間だとすると、店の存在そのものがとまり木でありたいと願っていることが伝わってくる。
小栗さんは3人の子どもを育てながらカフェや和食店など飲食店でパート従業員として働いてきた。3女は小学校高学年の頃から不登校気味で、小学6年生の卒業間際に新型コロナの感染拡大で休校になったのを機に中学校にはまったく行かなくなり、ひきこもってしまったという。
中学生の頃は学校からたびたび連絡があったが、卒業したら完全に社会との繋がりが絶たれてしまう。そこから社会へ出ていくことができるだろうかと考えると、不安でたまらなかった。社会と隔絶された若者が社会に出る前の練習の場が必要だと思った。
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