ところが、人を手伝ったがために自分の仕事が遅れそうになり、残業、残業の毎日。最悪の場合、手伝った仕事も遅れ、自分の仕事まで仕上がらなかったということに……。自分が「都合のいい人」でいることで、逆に人に迷惑をかけることになるのです。
ほんとうの「いい人」なら、自分に余裕がなければ、「ごめんなさい。今、私も手一杯で手伝えません。他の人にあたってください」と、はっきり断ります。
それが人に迷惑をかけない最善の方法だからです。ほんとうの「いい人」とはそういう人です。
「いい人」でいることの弊害
おそれるべきは、「都合のいい人」を演じつづけていると、素の自分がわからなくなることです。
自分がこうしたい、ああしようと思っているのに、なんでも相手に合わせてしまって意見が言えないことがつづくと、自分が何をしたいのかどうでもよくなります。
「何食べたい」、「なんでもいいよ。合わせるよ」
「どこ行こうか」、「どこでもいいよ。キミの行きたいところにしよう」
それが恋人同士だったら、まさに、「いい人なんだけど、優柔不断で。いい人止まりなのよねぇ」と、残念な結果にならないとも限りません。
「いい人」になるのをすべてやめなさい、ということではありません。素の自分も出しながら、ほんとうの「いい人」と「都合のいい人」のバランスを保っていけば快適に暮らせると思います。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら